2018年12月7日(金)~2019年2月3日(日)に高知城歴史博物館で開催されている企画展「福を呼ぶ 城博のお正月」に行ってきました。
この展示展の内容は、その名の通り、正月にふさわしい縁起のいい伝統工芸物を展示するというもの。なんですが、実は併せて土佐に所縁のある刀剣を4振り展示してるんです。今回はそれを目当てに行ってきました。

まず展示されていたのは、十代藩主・山内豊策が掛川神社に奉納したという太刀・康光。
この太刀は備前国長船派、特に応永備前を代表する刀工であり、いわゆる応永の三光の一人である康光が室町時代初期に作刀したもので、銘は康光。刃長は二尺七寸五分ほどで反りはやや深めです。刃紋は互の目乱れとのことですが、やや小湾れ気味にも思いました。拵えが錦包だったのが珍しかったです。
その隣にあったのが、二代藩主・山内忠義が掛川神社に奉納したという太刀・国時。
この太刀は肥後国延寿派を代表する刀工の一人・国時が鎌倉時代末期に作刀したもので、銘は国時。刃長は二尺六寸ほどで反りはやや深め。刃紋は細直刃ですが、ところどころに小丁字乱れがあって、穏やかだが時折そよ風が吹いている空を思わせるものでした。帽子も小さく返っており、全体的に穏やかで気品があるが、照明がいい位置で肌や沸がよく見えたので、穏やかな中にも迫力を感じるものでした。また、金梨地の鞘や、細かな細工が施されている三葉葵紋入りの鎺が気品をいっそう高めていました。個人的には4振りの中でこれが一番気に入りました。
その隣にあったのが、日本史の教科書にも出てくる名刀工・長船長光の孫・兼光が作刀した太刀・一国兼光。銘は備前国長船兼光 文和二二年乙未十二月日です。刃文は小湾れに互の目尖り刃交じりです。こちらは一見すると荒々しい刃紋ですが、そのなかに落ち着いてシュッとした雰囲気があって、まるで龍が雲の中を泳いでいるように思いました。元々は太刀だったものを刀にしているので切っ先が全体と比べると長目で反りが深めになっており、茎にまで伸びている樋が昔は太刀だったのを思い起こしてくれます。拵えは黒漆塗の鞘に鶴の鍔でした。目貫・柄頭・縁金がよく見えなかったのが残念でした。
そして最後の今村兼光です。これは一国兼光と同じ刀工・兼光が作刀したもので、銘は備前国長船兼光 建武三年丙子十二月日です。刃紋は細直刃ですが、ときおり小丁字と小乱れが交じっていました。まるで月にかかる細雲のようで気品のある刃紋。照明の関係で肌や沸がよく見えなかったのが残念でした。ちなみに持ち主は大岡越前と、号の由来にもなっている今村長賀です。

いやー、眼福眼福、でした。
もちろん刀以外の展示品や常設展示品も見ましたよ。どれも興味深かったです。特に、中山高陽筆の富士山図や、猿猴の掛け軸なんかは縁起物らしくて良かったですね。この企画展を企画した方や展示に関わった方々、本当にありがとうございました。
いつか「左行秀」や「南海太郎朝尊」の刀も展示してほしいです。できれば南海太郎朝尊は「京のかたな展」に展示された短刀とは違うものをお願いしたいです。
この展示展の内容は、その名の通り、正月にふさわしい縁起のいい伝統工芸物を展示するというもの。なんですが、実は併せて土佐に所縁のある刀剣を4振り展示してるんです。今回はそれを目当てに行ってきました。

まず展示されていたのは、十代藩主・山内豊策が掛川神社に奉納したという太刀・康光。
この太刀は備前国長船派、特に応永備前を代表する刀工であり、いわゆる応永の三光の一人である康光が室町時代初期に作刀したもので、銘は康光。刃長は二尺七寸五分ほどで反りはやや深めです。刃紋は互の目乱れとのことですが、やや小湾れ気味にも思いました。拵えが錦包だったのが珍しかったです。
その隣にあったのが、二代藩主・山内忠義が掛川神社に奉納したという太刀・国時。
この太刀は肥後国延寿派を代表する刀工の一人・国時が鎌倉時代末期に作刀したもので、銘は国時。刃長は二尺六寸ほどで反りはやや深め。刃紋は細直刃ですが、ところどころに小丁字乱れがあって、穏やかだが時折そよ風が吹いている空を思わせるものでした。帽子も小さく返っており、全体的に穏やかで気品があるが、照明がいい位置で肌や沸がよく見えたので、穏やかな中にも迫力を感じるものでした。また、金梨地の鞘や、細かな細工が施されている三葉葵紋入りの鎺が気品をいっそう高めていました。個人的には4振りの中でこれが一番気に入りました。
その隣にあったのが、日本史の教科書にも出てくる名刀工・長船長光の孫・兼光が作刀した太刀・一国兼光。銘は備前国長船兼光 文和二二年乙未十二月日です。刃文は小湾れに互の目尖り刃交じりです。こちらは一見すると荒々しい刃紋ですが、そのなかに落ち着いてシュッとした雰囲気があって、まるで龍が雲の中を泳いでいるように思いました。元々は太刀だったものを刀にしているので切っ先が全体と比べると長目で反りが深めになっており、茎にまで伸びている樋が昔は太刀だったのを思い起こしてくれます。拵えは黒漆塗の鞘に鶴の鍔でした。目貫・柄頭・縁金がよく見えなかったのが残念でした。
そして最後の今村兼光です。これは一国兼光と同じ刀工・兼光が作刀したもので、銘は備前国長船兼光 建武三年丙子十二月日です。刃紋は細直刃ですが、ときおり小丁字と小乱れが交じっていました。まるで月にかかる細雲のようで気品のある刃紋。照明の関係で肌や沸がよく見えなかったのが残念でした。ちなみに持ち主は大岡越前と、号の由来にもなっている今村長賀です。

いやー、眼福眼福、でした。
もちろん刀以外の展示品や常設展示品も見ましたよ。どれも興味深かったです。特に、中山高陽筆の富士山図や、猿猴の掛け軸なんかは縁起物らしくて良かったですね。この企画展を企画した方や展示に関わった方々、本当にありがとうございました。
いつか「左行秀」や「南海太郎朝尊」の刀も展示してほしいです。できれば南海太郎朝尊は「京のかたな展」に展示された短刀とは違うものをお願いしたいです。




